空手の大会参加は昇級審査(学内試験と同じ)で認められたレベルを、試合形式の真剣勝負の場(学外試験と同じ)で試行してみることにより、稽古に反映(試行→反省→矯正)していくサイクルが重要になります。このサイクルは、少年会員の場合、親から自立(親離れ)していく、親は子から自立(子離れ)していく過程を意味します。
なお、空手の大会は見学するだけでも得るものが大きいとよく言われます。それは、他の選手の技を見て盗むことにあり、いわゆる「見取り稽古」をしているからです。自分が出場した場合をシミュレーションしたり、他の会員のレベルをしっかり自分の目で確認できます。そして自分よりレベルの高い選手がいればその選手を目標に普段の稽古に集中することができます。稽古の不足分は、自宅で空手の試合や教範用のビデオを見たり、空手関係の本を読んだり、イメージトレーニングをしたり、ジョギングや筋力トレーニングなどを行うことで補完することができます。ただし、稽古をほとんどしていない場合は論外です。 |
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