佐伯師範の徒然日記
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 空手などの武道の世界では、挨拶、返事、相づちなどで、慣習的に「押忍(オス!)」と言っています。この一字一句を辞書で調べるてみると以下のような意味があります。

「押す」・・・おさえる、おしつける、さらに確かめる(念を押す)、あえてする

「忍ぶ」・・・人の目につかないように行動を押さえる、我慢して耐える

などです。「押忍」という言葉について特に文献などは見当たりませんが、今までの私の経験的な解釈からすると、「押忍」は押して忍ぶと書き、押しては自我を押さえ、忍ぶは耐えて我慢すると理解しています。忍び心を押し通す、おごることなく、威張らず、出しゃばらず、ケンカをせず、心は謙虚で控えめで、他人には気配り心配りをし、寡黙で我慢強く、忍耐力を養います。この「押忍」に秘められた真意は、空手の技術、技を通して、自分の心を磨き、律することの大切さを学ぶことにあります。堪え忍ぶ心は、自分の尊厳を冒す者に対しては「絶対に容認しないぞ」という気力を空手を修練することにより養います。空手を通して日本の文化を学び、日本人であることの自覚と誇りを持ち、国際人として広く世界に通用する人に育って欲しいと思います。

 

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